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舟崎文庫
新潟県立図書館の越後佐渡デジタルライブラリーに佐渡高等学校
(舟崎文庫所蔵絵図・相川年中行事など佐渡関係資料25点)
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旧東京帝国大学教授萩野由之博士が蒐集した、佐渡関係の史料・書籍・鉱山絵図・写真等を、第二次世界大戦後令孫端が売却するにあたり、真野町金丸出身の当時衆議院議員だった舟崎由之が、18万円の巨費を投じて買取り、その後昭和28年、舟崎が母校佐渡高等学校同窓会に寄贈したものである。
佐渡高等学校同窓会は、寄贈者の名に因んで「舟崎文庫」と命名した。舟崎は、佐渡関係の貴重な史料が佐渡に保管されることを望み、母校同窓会に寄贈したが、寄贈の条件として耐火性書庫を作ること、一切持出しを禁ずることを条件とした。その後昭和41年舟崎は、萩野由之が生涯をかけて蒐集した秘蔵の「先哲手簡」「先賢手簡」「園五家書簡」「先哲書翰希蹟」等を、同窓会の希望を容れて追加寄贈した。これらは多く近世を代表する思想家・文人・政治家の書簡である。舟崎文庫は、萩野由之が長年月にわたって蒐集しただけあって、その内容は広範囲にわたり、写本はもとより多くの原本・絵図・古文書を収めており、佐渡の近世・近代史研究資料の宝庫といえる。昭和49年、舟崎由之の遺族の基金で『舟崎文庫目録』が出版されている。
【関連】舟崎由之(ふなざきよしゆき) ・佐渡群書類従(さどぐんしよるいじゅう)
【参考文献】『舟崎文庫目録』(佐渡高等学校)、『佐渡高等学校百年史』(佐渡高等学校)
【執筆者】児玉信雄(相川町史編纂委員会編『佐渡相川郷土史事典』より)