ご 挨 拶
       学 校 長
       森川 幸彦


 今年4月1日付けで、十日町高等学校より赴任しました。昭和57(1982)年卒業生です。佐高を卒業し今年で40年になります。
 同窓生の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
 校長として3校6年目を迎えました。校長初任の出雲崎高等学校在任中は、国道402号線海岸沿いの住まいから、毎日海の向こうのふるさと佐渡を眺めていました。毎年お盆の時期には、墓参で帰省していましたが、出雲崎高等学校時代の思いが通じたのか、こうして母校に着任させていただきましたこと、大変光栄に思っています。
 微力ではございますが、佐高発展のため精一杯努めてまいりたいと思っています。

 高校時代は、故 隅田敏明先生のご指導の下、柔道部に所属し、日々稽古に励んでいました。また、高校3年時には、隅田先生のご自宅離れに下宿させていただき、毎日奥様の美味しい食事をいただいていました。
 先生の厳しくも、愛情ある温かい指導は、今でも私の原点となっており、私が柔道の指導者を目指したのも、先生のご指導の賜です。
 先生は、私が高校を卒業した年の4月12日朝、心不全のため急逝されました。その突然の悲報に呆然としたことを思い出します。
 赴任後、菩提寺である龍鳳寺に墓参し、着任の報告をさせていただきました。

 当時から大きく変わった施設は、プール跡地が室内練習場に、グラウンドに面した柔道場跡地がトレーニングルームに、そして、毎日昼食をいただいていた食堂が、老朽化のため使用不可となったこと(最近まで吹奏楽部の練習場として使用)などですが、変わらないのは、森に囲まれた立派な400トラックを有するグラウンドと、校舎上層階からの真野湾の雄大な眺め等です。その眺めを久しぶりに見て、帰ってきたという実感が沸き、気がつけば「ひのひかり かがよふ波に」と歌っていました。
 これまでも佐高生の様子は、この同窓会誌等で拝見しており、全国体育大会出場等、その活躍を喜んでいました。施設の充実も、生徒の活躍と同窓会の御支援によるものと感謝しています。

 さて、現在の学校現場は、文科省「GIGAハイスクール構想」による急速なICTの導入も相まって、教育環境等が人きく変化しています。
 まず、新学習指導要領に基づく教育課程を、今年度入学生より実施しています。国語科や地歴・公民科では、学習内容が再編され、科目名の変更や「公共」という新設科目も設置されました。
 また、「生徒の主体的深い学び」が重要視され、これまでの教師が何をどのように教えるかという視点ではなく、生徒が何をどのように学び、その学びをどのように生かすか。このように教育の視点も変わってきています。
 本校での新たな取組としては、県教委から指定を受け、令和三~五年度、「新潟の未来をSaGaSuプロジェクト」に取り組んでいます。
 これは、文科省委託事業「COREハイスクール・ネットワーク構想地域社会に根ざした高等学校の学校間連携・協働ネットワーク構築事業」を受けたもので、佐渡島内の五つの高校と新潟市の高校をネットワークで繋ぎ、遠隔授業やオンライン講習の配信などの実証研究を行う取組です。
 さらに、佐渡市と連携し、地域協働の支援を目的とした組織である「佐渡教育コンソーシアム」による、地域を支える人材の育成に取り組んでいます。
 これらの取り組みは、「生徒の主体的深い学び」に大きく繋がるものと思っています。

 最後になりますが、遙か雄大な真野湾の水平線を臨むが如く、目標を明確にし、自身で人生を切り拓いていくことができるたくましい佐高生の成長を目指し、職員一同、鋭意努力してまいります。
 同窓生の皆様には、今後とも変わらぬ御支援を賜りますようお願い申し上げます。
  
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